妊娠・出産の費用は保険適用外ですが、医療費控除の対象になるのか!結論!対象になります!!!妊娠・出産した年の医療費控除申請を行ったところ、11,061円が還付されました。これはやる価値ありますね。確定申告も結構分かりやすくなっていますし、2020年1月31日よりスマホだけで申告できるようになりました。
実際の申告作業の体験談と、絶対にしてはいけないミスをご紹介します。
- 医療費控除したいけどやり方が分からない!面倒くさそう!
- 確定申告なんて初めてやるよ!
- 難しい文章は読みたくないからざっくり核心部分だけ知りたい!
- 出産でどのくらい戻ってくるのか知りたい!
医療費控除とは?
お金が戻ってくるのは年間の医療費が10万円を超えてから
タイトル通りです。対象医療費から10万円を引いた分からいろいろ計算して還付税額が出されるので、まず10万円使っていない人は申告しても意味がありません。
対象医療費というのは、自己負担した家族全員の医療費の合計のことです。
妊婦検診・出産費用は控除対象である!
医療費控除の対象になるのは、保険適用された医療費だけだと思っていませんか!?妊娠中の検診費用も出産・入院費用も対象なんです!さらに、産後の骨盤矯正で通った接骨院代も対象でした!病院へ行った時の交通費もOKなんです。ざっくり言うと予防や美容のための医療費は対象外で、治療のための医療費は対象です。
線引きが結構ややこしいので、詳しく知りたい人はこちら。
どのくらい戻ってくるの?
医療費272,500円に対して11,061円還付されました!
2019年に我が家でかかった医療費は272,500円でした。そのうち妊娠・出産にかかったのが234,810円で、残りの37,690円は風邪や歯医者や接骨院などです。とにかく出産をした方ならそれなりに医療費がかかっていると思うので1万円くらいは戻ってきますよ!
申請面倒じゃない!?やり方教えて!
ちょっと面倒だけどやる価値あります!!だって1万円欲しいから!
準備するもの
- 申請する年の源泉徴収票
- 医療費額が分かるもの(領収書等)
- マイナンバーカードor通知カード
- ふるさと納税している人は内訳が分かるもの(※)
※ふるさと納税していて「ワンストップ特例制度」でもう申告しているよ!っていう方も、もう一度記入しないといけないです。これはちょっと面倒だったけど仕方がない!
2020年からスマホだけで申告できるようになった!
スマホだけで申告できる人
- マイナンバーカードを持っている
- マイナンバーカードの「電子証明書の申請」を行っている
- おサイフケータイ機能付きのスマホを持っている
電子証明書の申請って何!?ってなりますよね。マイナンバーカードを作った時にパスワードを登録したと思います。4桁の数字と、数字とアルファベットが混在した6~16文字の2種類があり、後者のパスワードが電子証明書の署名用パスワードとなります。なんか長いパスワードも登録していたなあ・・・っていう人は、できています!この2つのパスワード、両方必要になるので思い出しておいてください!
長いほうのパスワードなのですが、引っ越しした際に再登録を行っていないと使えなくなっています。我が家ではこの罠に引っ掛かりました(笑)。マイナンバーカード住所変更だけじゃだめなんです。わざわざ電子証明書の申請をやりなおさないとだめです(6年ごとに更新が必要らしく、その更新時に知った事実でした)。
国税庁公式HP:スマホ × 確定申告 スマート申告始まります!
郵送でもそんなに面倒じゃない!
上記の通り、電子証明書が引っ越しによりリセットされていてスマホからできなかった私は、結局郵送で申告を行いました。
パソコンで必要事項を入力し、完成した用紙をプリントアウトして送るだけです!確定申告用紙に手で書くより、入力する値が分かりやすいし、自動計算できるところはやってくれるので、とても楽なのでオススメです。
何も知らなかった私がやった重大ミス
還付されるはずが19万円とられた!
以前医療費が10万円を超えた年があり、医療費控除申請をしたことがあるのですが、その際「家族全員分の医療費」という言葉につられて「家族全員分の所得」を書いて申告してしまったんですよね。つまり私と旦那の二人分。所得額に応じて所得税が計算されるので「あなたまだ追加で払う税があるわね」ってなってしまったんです。
皆さん!記入する所得は申請者一人分ですよ!!笑。ちなみに年収が一番大きい人の名義で申請したほうが、多く戻ってきます!
確定申告の用紙の1枚目に「還付される税額」という欄があるので、そこをきちんと確認していれば、普通こんなことにはならないんですけどね。初めてであまりにもよく分かっていなさすぎでしたね・・・。でもバッチリ二人分の源泉徴収票貼ったりしたのに、役所の人は本当に見てないんだなって思いました。。。
収入を2人分で申告したため、翌年の住民税も2人分になった!
所得税を多く搾取されただけでなく、翌年の住民税にも響いてしまいました・・・。当たり前ですが、住民税は前の年の所得から計算されるので。驚いちゃいましたね。
間違えたときは、冷静に「訂正申告」をしよう!!!
素直に、2人分の所得を書いて確定申告を出してしまいました、という旨を伝えれば問題ないです。「更生の請求書」というものがあり、間違えた理由を記入し、書き直しをした確定申告をもう一度提出すれば、きちんと訂正してきます。払いすぎた税たちが戻ってきて、ほっと一安心しました。手間かかったなあ・・・。
まとめ:確定申告は税の勉強になるよ!
役所の書類って本当に分かりにくいし書きにくいですよね。さらに税のことなんてよく分からないよ~!って感じでした。サラリーマンなので年末調整で全部会社がやってくれているし。そんな状態でしたが、やってみれば意外と簡単にできますし、いろいろ勉強にもなります(痛い目もみたし・・・)。何より、出産で1万円ちょっと戻ってくるのでぜひトライしてみてください!